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黒瀬珂瀾さんへのお返事。(現代詩手帖6月号「ゼロ年代の短歌100選」)

歌人・黒瀬珂瀾さんのホームページ「Moonlight Crisis」内の日記における、
拙ブログの7月27日のエントリーについてのご意見を拝見いたしました。

→「days」 2010年07月30日 『100首選と枡野さん』 (→コチラ

まずはじめに、「政治的ななにか」を感じたのは僕の思い込みであったことをおわびします!

黒瀬さんの真摯なご意見を伺い、雲晴れる思いになりました。
なにより、枡野さんの短歌をお好きだということ、うれしいです。

そもそもの誤解の原因は、
おなじく現代詩手帖8月号誌上での「いま短詩型であること」の座談会での、

“インターネットという社会インフラの変化について認識した上で、
戦後短歌のテーゼが共有されてきた状態から一歩違う位相に入ってきた、
次なる「現代短歌」への過渡期を代表する100首を選んだ”(取意)

というご発言を目にして、

枡野さんの電子掲示板に、斉藤斎藤さん、松木秀さんがかつて顔を出されていたり、
宇都宮敦さんが「かんたん短歌blog」唯一の卒業生であったり、
笹井宏之さんが「かんたん短歌blog」に投稿していたというようなエピソードを知っていたことから、

「それならなんで枡野さんが無いの?やっぱり短歌の人は枡野さんに冷たいよな……。」
とちょっと感情的になってしまったことかと思います。

黒瀬さん、どうもすみませんでした……。


ただ、選考基準が「基本的にゼロ年代に刊行された歌集から引用」ということから枡野さんの短歌の選を見送った、
という点に関しましては、
これも自分の勝手な意見かも知れませんが、
この場合は特例を適用して欲しかったな、
「57577 Go city, go city, city!」(2001)
「ハッピーロンリーウォーリーソング」(2003)からの歌は、
やっぱり採りあげて欲しかったな、と思いました。

この2冊が、この時期に“文庫化”されたことに大きな意味があると思うからです。

「57577 Go city, go city, city!」に関しては、
文庫化にあたり短歌をすべて4コママンガにしていたり、
「ハッピーロンリーウォーリーソング」は写真との組み合わせにしていたり、
枡野さんの手によって歌集として“生き直している”と思うのです。

特に「ハッピーロンリーウォーリーソング」の初版は2万部と、
歌集としてはかなり多い部数だと思います。

それが、それまで短歌を知らなかった人たちの手にわたっていくことの大きさを考えると、
単なる“既存の歌集の焼き直し”以上の意義があったと思うのです。

2010年となりゼロ年代が終わっても、

・誰からも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け
・気付くとは傷つくことだ刺青のごとく言葉を胸に刻んで

といった枡野さんの歌について、
多くの人がブログで、ツイッターで言及していたりするのをみると、やっぱりそう思います。


それから、これは黒瀬さんの「短歌観」というより「お人柄」から発するものであろうと思うのですが、
改めて100首を読みなおしていて、黒瀬さんご自身の短歌もその中に入れて欲しかった。

・日本はアニメ、ゲームとパソコンと、あとの少しが平山郁夫

の歌なんて、ほんと「ゼロ年代の100首」にふさわしいと思いますが、

個人的には、松木秀さんの、

・偶像の破壊のあとの空洞がたぶん僕らの偶像だろう

とともに、黒瀬さんの、

・おおここに高々と「無」が聳えをりグラウンド・ゼロ風吹くばかり

の歌が並んでいたら……なんて妄想して胸を熱くしておりました。


最後になりますが、

なんの根拠もなく、自分の感情をたよりに書いたエントリーに対して丁寧なご意見をいただき、
どうもありがとうございました。

もしかしたら黒瀬さんに届くかもしれない、
と思い、
この機会にさらなる自分の意見を載せたことは、
100首選の難題に挑まれたその心意気に敬意を表し、
そこからまた新たな波紋が拡がっていることを、
少しでもお伝えしたいという自分なりの表現です。

乱文乱筆、失礼いたしました。

黒瀬さんの今後のますますのご活躍、期待しております!

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