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「ツイッター連詩」の一部になりました。(現代詩手帖8月号)

★☆★敗戦の痛みにいつか耐えるため消毒液に慣れろ球児よ (岡本雅哉)―“単語帳みたいな短歌集”「Schoolgirl Trips」より抜粋★☆★作品の詳細については(→コチラ)★


7月28日発売の「現代詩手帖2010年08月号」掲載の、
「長編詩 ―ツイッター連詩『テスト。、これはあなたに、』」
に僕がTwitterで投稿したフレーズ、というか、まんま短歌だろ!が採り上げられました。

この企画は、Twitterで一人ひとりが投稿した最大40字程度のフレーズから、現代詩手帖編集部が150フレーズを選んで5行×30ユニットの連詩をつくり上げるというもので、
7月1日12:00から開催され、7月7日の12:00に終了しました。

※詳しい募集要項(→コチラ

おそらく3000フレーズ以上の投稿があったと思いますが、
おなじみの歌人の方も多数参加されており、
大変活況を呈しておりました。

だいたいの様子は、(→コチラ)。
※ページ左下の、“« 前へ”というボタンを押していくと時間が進んでいきます

現代詩は僕にとっては“難解”、“意味不明”という先入観しかなかったのですが、
そして、ものすごい勢いで流れていくツイートを見て、
“ヤツら狂ってるぜッ!”と思ったりもしたのですが、
そんなにむずかしく考えても、
たぶん、できるはずって、思わなきゃしょうがない♪(チキプン!)
楽しい方に乗っかってこうぜ!的なスタンスで、
以下のフレーズを投稿しました。


*


それでもやはり、チョコレートのデコレートはエスカレート。

子どもたちが決して青にならない信号のボタンを押した時

めくるめく憧れを産み出したのち、眠りにつく高速転移装置

山ぶどう、海ぶどう、空ぶどうのブレンド的な

カミツレの束はすべてのテーブルに行きわたりましたか?

モチーフとして、よっぽどあてになりません

時間から時間へと渡りあるく光のにおい

虹型の卵が転がっていく方向へみんな走れ!

かたくなに溶かれぬままのかたくり粉まどろみながらこくりこくりと

片翼をもがれたラッパスイセンが圧倒的に閉じてゆきます

ひかり! ……あれ?

雨が病んだ。

やはり、笑って。

聡明なる酩酊

光! ……あれ?

かぎりなく出会える日々よ、そのたびに どうかやさしく無視してほしい


*


……なんか、最初は苦手な“飛躍”のトレーニング的なフレーズを書いていたんですが、ときどき短歌になってしまいました。短歌は、一フレーズで物語になってしまうので、インパクトが大きい……ちょっとズルかったかな……。

と、いうわけで、採用されたのも短歌のヤツです(3択、笑)。
129行目(第26ユニットの9行目)にありますので、よかったらご覧ください。
@masayaokamoto というアカウントです。


さて、この企画を実施した思潮社「現代詩手帖」は、いままで全く読んだことがなかったのですが、少し前にTwitterで短歌や俳句関係の方のあいだで話題となった「短詩型新時代」特集号、「現代詩手帖2010年6月号」を購入してみました。


詳しい内容については、思潮社ホームページ(→コチラ)をご覧になっていただきたいと思いますが、

(座談会:滅びからはじめること 岡井隆とゼロ年代の詩歌)
松浦寿輝+小澤實+穂村弘+岡井隆(ゲスト)

(アンソロジー)
ゼロ年代の短歌100選 黒瀬珂瀾編
ゼロ年代の俳句100選 髙柳克弘編

(対話 ことばの壁抜け)
平田俊子+穂村弘

(エッセイ 詩のありか 歌人篇)
野口あや子、松木秀、望月裕二郎、雪舟えま

と、ざっと挙げたタイトルだけでも興味深い内容です。

ただ僕の印象だと、「ゼロ年代の短歌100選」に松木秀、宇都宮敦の短歌があって枡野浩一の短歌がないのは、大いに違和感がある。“ゼロ年代の”というくくりの中で、枡野さんの短歌を挙げないということは、政治的ななにかを感じてしまう。黒瀬さんのスタンスについては枡野さんが以前インタビューで触れていて知っていたので、寂しいことに、意外ではなかったけれど。

このamazonさんではものすごいプレミアがついておりますが、たぶんまだ思潮社には在庫があると思いますので、お近くの書店さんに問い合わせてみればまだ在庫があるかと思われます。短歌詠む方なら大変楽しめる内容になっているかと思いますので、ぜひ。

“現代詩手帖6月号”でググってみると(→コチラ)、様々なブログで話題になっています。枡野浩一短歌塾で知り合った短歌女子佐藤文香さんを初めとする若手俳人の方々の活発なやりとりには、眼を見張るものがありました。

そのあたりの元気さについては、東郷雄二さんもブログで書いていらっしゃった(→コチラ)ことにも通じるかと思うのですが、うらやましく思えます。

追記
上記記事ののち、東郷雄二さんは再び俳句界の活況について、「新撰21 (セレクション俳人プラス)」についてのエントリー(→コチラ)にて言及され、

短歌界でも若手新人にもっと光を当てる企画が待たれるところである。

と結ばれています。

「ツイッター連詩」への参加を含め、「現代詩手帖」をきっかけとして、また違った角度から短歌を眺めることができたことはよかったと思います。


追伸
現代詩手帖2010年08月号」の、
表表紙に大書された「夏の作品特集『ふたたび闘うために』」
というキャッチコピーも気になる子ちゃん

闘う、とすると vs @takagengen とかなのか。
ちょっとわくわくする。

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コメント

こんにちは♪
初めてお邪魔します。

ツイッター連詩、楽しかったですね。
ハッシュタグで見ると、次々と流れていく言葉が大きな河の流れのようでした。
岡本さんのフレーズが選ばれたのはリアルタイムで見ていた気がします。
「短歌!」と思いましたよ(笑)
いいな~と思って私も短歌フレーズを考えたのですが、結局思いつきませんでした。
言葉を関連させつつ飛躍させていくのは難しいですね。

投稿: 紗都子 | 2010年7月30日 (金) 18時45分

紗都子さん、おはようございます!

ツイッターではお世話になってます、ブログに初コメントありがとうございます。

昨日ようやくamazonさんから「詩手帖」届きまして記事を確認いたしました。

webのタイムラインで追っているのもスリリングで楽しかったですが、縦組みでみると、なんか立派に現代詩してますね。

僕の短歌は、完全にタイミングがよかっただけだと思います……前半部分ができていて、“眠り”に関連した流れになってきたので、そこでちょっとふくらませて。紙面で見るとちょっと行をまたいでいるので横書きのほうが見やすいかもしれないと思いました(笑)。

紗都子さんは2フレーズ採り上げられたんですよね、リアルタイムのワクワク感の中で、@shitechoからリツイートされる瞬間はくせになりますね♪

今後ともよろしくお願いします。

投稿: 岡本雅哉 | 2010年8月 2日 (月) 09時44分

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