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「ロクニン デ イッショ♪」第4回“罪”編(ゴニン デ イッシュ)

★☆★錯角を求める気持ちになれません平行線だと認めたくない (岡本雅哉)―“単語帳みたいな短歌集”「Schoolgirl Trips」より抜粋★☆★作品の詳細については(→コチラ)★


月といえば……

太陽とシスコムーン。

ガタメキラ。


石川美南さんのすばらしい企画への便乗企画もはや第4回を迎えました。毎回貴重な機会をどうもありがとうございます。いい企画には乗ったもん勝ち! をモットーにがんばりたいと思います。 


まず冒頭に、お知らせから。

先日、西野明日香さんとほたるさんに誘われて、NHK短歌大会に行ってきました。
当日は、笹公人さんに声を掛けていただき、ウクレレさん、木下一さん(元くまさん)、黒崎聡美(元イマイ)さん、髙橋徹平(元空山くも太郎)さん、小林ちいさんと合流して、穂村弘さん、東直子さん、加藤治郎さんとお話する機会がありました。笹師範、ありがとうございました。歌人のみなさんもお会いできてうれしかったです。もちろん、懐かしいメンバーに再会できたのも……。

穂村さん、東さんともに、Webで知り合った投稿歌人がリアルでつながっていることが珍しかったらしく、「こうやってみなさんたまに会ったりしてるんですか?」と非常に興味を持って訊かれたのが印象的でした。

短歌大会については、短歌をはじめて「まだ間もない」と言われていた方が短歌歴3年だったのが驚きでした。息の長い文学としての短歌を愛でる場だと思いました。あと30年くらいしたら、お仲間になれるのかな……。

そうそうそれで、西野さんから塔短歌会の結社誌を見せてもらったんですが、「ゴニン デ イッシュ」第一回に登場した屏真太郎(元チェンジアッパー)くんが12月号で鮮やかなデビューを飾っていました。

西野さんが、新人の作品が掲載されるところに名前がないな……と思っていたら、
全会員から主宰の永田和宏さんが選ぶ特選10名の掲載される新樹集に……。
ブログが更新されていないので心配していましたが、これっぽっちも必要ないみたいです(笑)。


……とか言ってたら。

今回の「ゴニン デ イッシュ」は、
おなじみのこの人が登場ですーーー!!!

短歌サミットの時に石川美南さんが言ってた「お願いしたいこと」ってこれだったのかー!


それでは、
「ゴニン デ イッシュ」第4回は歌人・馬場あき子さんの『桜花伝承』から、

罪得てぞ月は見るべし
犯さざる非力の腕に闇よせている

がテーマです。


それでは、僕の鑑賞から。
(いつもどおり、他の方のものを読む前に鑑賞しました)


★ロクニン デ イッショ♪★

【第4回(罪)】 岡本雅哉――闇の中の光


罪得てぞ月は見るべし
犯さざる非力の腕に闇よせている
(馬場あき子『桜花伝承』)


女性の恋の歌と読みました。

*

「月」とは男性のことであり、「太陽」としていないところから、この恋はあまりおおっぴらにはできない類のものであると感じた。

その男性と会うためには、人として「罪」を犯さなければならない。やはり不倫の恋であろう。

しかし主人公にはその一線を超えることはできない。「非力」と理知的に表現することで、激情に駆られて「罪」を犯そうとする自分をなだめようとしている。条件や状況から無理だということを、自分に納得させようとしているのだ。

結果、その腕をいかに動かそうとも、その中には愛しい人のぬくもりはなく、ただ「闇」があるばかり。そして孤独な「闇」を抱えた主人公には「月」がいっそう明るく見える。心は狂おしく「月」を求めてやまないのだ。

岡本雅哉(おかもと・まさや)
東京都生まれ。32歳、枡野浩一の「かんたん短歌blog」をきっかけに作歌を始める。
主に「かんたん短歌blog」、「笹短歌ドットコム」、「かとちえの短歌教室シリーズ」等に投稿。
2008年5月、「エレクトロ・ワールド編」にて、Perfumeの楽曲の歌詞の一節を使って行う“Perfume”で付け句!企画を開始する。
2009年9月、題詠blog2008の出詠をもとに自主制作した単語帳風短歌集『Schoolgirl Trips』を販売。
枡野浩一短歌塾第一期生。

……お粗末さまでした。


さて、オリジナルの「ゴニン デ イッシュ」、相変わらず石川美南さんは人脈広いなー。


それぞれの“鑑賞の印象”を。

[特別扱いで一番手]
虫武一俊さん――おおっ、そう読むー?しかもポジティブー!やはり虫武さん(笑)。

高島裕さん――古典の造詣。それを踏まえた上での現代の捉え方が面白いです。
谷村はるかさん――結句が文語でないことについての細やかな読みは女性ならではかと。
東郷雄二さん――誠実に読みとくが故の迷いはそのままに、作者の生きた時代を見つめる目。
服部真里子さん――闇に魅入られる少女は、読み手自身なのでと思われました。

これをごらんになって、「意味不明なう」と思った方は、すぐさま実際の鑑賞文(→コチラ)をご覧くださいね。


今回の「ゴニン デ イッシュ」については、ご参加された東郷雄二さんがご自身のウェブページ「伽藍追放のページ」に於いて振り返られてのご感想を述べておられますので、そちらも併せてご覧になるとより楽しめると思います。

文中で触れられている、塚本邦雄さんの俳句アンソロジー、『現代百歌園』と、小池光さん・今野寿美さん・山田富士郎さん共編の短歌アンソロジー『現代短歌一〇〇人二〇首』を読んでみたいと思いました。


それではまた。

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コメント

みんな短歌大会行ってるー! ^^;;
やっているの知らなかったのわたしだけか。

チェンジアッパー君、塔に入ったんですねー、塔人気あるなー。塔の結社誌読んでみたいけど、手に入らないー。通販とかしてくれるのかなー。三月書房をみてみたけどわからなかったし。

ゴニンデイッシュの便乗、わたしもやろうとおもってて、まだやってないや。もうだいぶたってるのに。服部真理子さんの参加はおもしろそう。

投稿: はづき生 | 2010年1月29日 (金) 19時53分

お疲れさまです、というか特別扱いありがとうございます(笑)
 自分が参加した回だけに、岡本さんはどう来るんだろうと気になっていたのですが……「不倫」という見立ては面白いですね。


 それよりチェンジアッパー君のことがうれしいですよ。いや、よくぞ知らせてくださいました。
 短歌をやめてなかっただけでもうれしいのに、塔でいきなり特選ですかー。いやー。すごい。
 もうなんか自分のこととかどうでもいいですね(笑)、それぐらいいいニュースでした。

投稿: むしたけ | 2010年1月29日 (金) 20時26分

先日はどうもでした~^^
岡本さんと初対面なのに、遠くから見て「もしやあの好青年は?」と岡本さんらしき人を発見!
そのまま3人とも溶け込んじゃいましたよね^^
一日エスコート、本当にありがとう。

で、「ゴニンデイッシュ」ってえ?誰でも参加できるのぉ?
(そんなわけないヨネ・・・・(泣))
そこで、岡本さんの鑑賞記事が載ってるの?
見にいってみよ~~っと!
てか私もやりたい(泣)

投稿: 西野明日香 | 2010年1月30日 (土) 16時40分

はづきさん、おはようございます!

「NHK短歌大会」は、NHK短歌に投稿している人ならたぶん知っているかと……笹短歌ドットコムにも時々記事になることもあり……来年もしよかったら。

塔短歌会は、以下の問い合わせフォームから、見本誌や入会案内が取り寄せられますよー!
http://www.toutankakai.com/cp-bin/phpformmail/

「ロクニン デ イッショ」はそれほど短歌を知らない僕が鑑賞しているので、短歌をよくご存知の方の鑑賞と比べて毎回勉強しています。拙い鑑賞ではありますが、石川美南さんも喜んで下さったのでやりがいありますよー!


虫武さん、おはようございます!

特別扱いは当然です!そのためのブログです(笑)。自分の鑑賞はやっぱり俗っぽいものになってしまいました……なんか少女マンガ読んでる人っぽい……(ええ、最近はテレプシコーラ)。

CUは短歌に野球に忙しいみたいですよ!でも、恋はまだだって(笑)!彼の相聞歌を鑑賞できる日を僕は楽しみにしています……。でも、ホント励みになりますよねー、末永くがんばってほしいです。


西野さん、おはようございます!

好青年……高コレステロール中年のまちがいじゃないっすか(笑)わたくしめも、レディお二人のナイトとしてお仕えできて光栄でした♪落選したことは一晩寝て忘れたーーー!!!

いやいやいや「ゴニン デ イッシュ」は石川美南さんからぽんぽんと肩を叩かれた方が参加できるシステムになっております……僕が勝手に便乗しているだけです……。
で、早く本物の「ゴニン デ イッシュ」のページを見てから、ここに戻ってきてください……落ち着いて……。

投稿: 岡本雅哉 | 2010年2月 1日 (月) 10時14分

ァゥゥゥゥ(泣)

タダイマ戻ってまいりました!
イヤハヤ・・・・・

で、「読む」ということは「詠む」ことより大事!
と、尊敬する心の師がよく仰ることです。
又、「人の歌は自分の歌以上に大切に読んでください」ということを今の師に教わりました。
「犯さざる非力の腕に闇寄せている」なんて凄みのある比喩でしょう・・・・
大好きな河野裕子先生の「死になでられながら死にゆきし母」いあ、意味合いはぜんぜん違うものなんでしょうが、やはり、この凄み。実体験あっての凄みと思いました。

投稿: 西野明日香 | 2010年2月 1日 (月) 13時34分

先日はエスコートありがとうございました^^
途中、すごいサプライズもあり、コーフンする一日でした。
みんなと別れて力が抜けた感じでした。
とてもいい記念の一日になりました。
馬場さんのお歌、すごいなーって・・・。
私は谷村さんと同じような感じを受けました。
こんなに素晴らしい歌を目の前にすると膝の力が抜けますわ。
本当に西野さんも言ってるけど「読み」って大事なんですね!!
岡本さんってホントに勉強熱心ですよねー☆

投稿: ほたる | 2010年2月 2日 (火) 18時43分

西野さん、こんにちは!

「人の歌は自分の歌以上に大切に読んでください」って、いい言葉ですね!短歌のことを深く知らない自分ですが、真剣に向きあって読むことは心がけています。

「腕に闇寄せる」……実体験だとしたら、すごい。


伊倉ほたるさん、こんにちは!

先日はこちらこそ、「ハバネロゆず胡椒」をありがとうございました。夕食がおでんの時に、カラシの代わりに使ってみたんですが、イイです!ぜひほたるさんもお試しあれ。辛いものが苦手な妻も、「いい香りー♪」と思わず使っていました。で、辛さに悶絶してました(笑)。

自分は短歌をぜんぜん広く知らないので、そのあたり石川美南さんのご紹介により名歌に出逢わせていただけて、ありがたいです。自分が読んだ後に、いろいろな方の読みを見て学んだり、自分の読みにニヤリとしたり……ぜひお試しあれ。

投稿: 岡本雅哉 | 2010年2月 4日 (木) 13時12分

追伸。

西野さん、結社誌見せてくれてありがとうございます。お礼忘れてましたァアーーーッ!(((( *ノノ) キャー
(西野おっちょこちょいリスペクト)

投稿: 岡本雅哉 | 2010年2月 4日 (木) 13時14分

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